日本近代史講義シリーズ

  • 近代国民国家は、国民戦争を戦う、国民軍をつくるためにできた。
  • やがてそれは、国民戦争から、総力戦へと発展した。
  • 総力戦のなかから核兵器が生まれ、核戦争(とテロ・ゲリラ戦争)へと発展した。

この観点から、日本近代史を語ってみました。

  • 江戸時代は、家制度の完成期であり、十分に安定していた。
  • しかし、世界資本主義システムに取り込まれるなかで再編が起きた。これが明治維新。
  • 明治政府は、家制度を変形した立場主義の上に形成し、擬似的国民国家の形成に成功した。それが日清・日露戦争。
  • しかし、国民戦争が総力戦へと発展したことに、対応できず、自滅した。それが第二次世界大戦での敗北。

といういうように理解しています。
ついでにいえば、

  • 核戦争などできもしないのに、核戦争をできる国家であろうとしていること。
  • 立場主義が崩壊しつつあるのに、立場主義に固執していること。
  • 未だに、アメリカの支配から離脱しようとしないこと。

が現代の問題の根源にある、と考えています。